2023年にリリースされた『Tidy Roll』。今回はずっとやりたくなってしまうお掃除ゲームを生み出したKimichanに、『Tidy Roll』のさらなる魅力を探るためインタビューいたしました。
開発当時の話
『Tidy Roll』の企画は、どのように生まれたのでしょうか?
掃除って実際に手を付けるまで億劫で、ただ一度始めるとなんだかんだ最後まで続けてしまう魅力みたいなものがあると思うんですよね!それで実際にそういった掃除ゲームが幾つかヒットしていてその中で自分も作ってみようと思いモチーフを考えたときに、コロコロはまだゲームになっていないなと思いまして作ってみました。
確かに掃除には、汚れが綺麗に取れたりすると気持ちよく、やり続けてしまう魅力がありますね! こういった経験をゲームにしてみるという観点が、すごいですね。
実際に『Tidy Roll』をプレイすると、すべてのごみを集めたいという気持ちに自然となってしまうのですが、ユーザー体験に工夫したところはどんなところでしょうか?
ユーザー体験で気にしていた部分は、気持ちいいゲームを作る以上はイライラする部分を出来る限り減らそうとしたところです。移動しづらい部分を出来る限り減らしたり、かなり低めのスペックの端末でも動くようにポリゴン数や影といったものを修正しました。
気持ちの良いゲームにするために、イライラする部分をなるべく減らしたんですね…! 確かに移動しずらい部分があったりすると、ストレス感じますよね(笑)ポリゴン数や影についてもう少し教えていただきたいです。
出来る限りゲームは軽くしたいですよね、最新の端末ではそういった問題は殆ど改善されてきましたが世界的にはまだまだ普及しているとは言えません。 昨今のゲームにおいて最もゲームの重さに重要な部分がゲームの見た目要素です。 ポリゴン数はディティールが崩れないぐらいの最低限に抑え、一つ一つのオブジェクトに影を付けるのは重くなるので、必要な物は変わりに影っぽいグレーの画像表示を下に置くようにしています。
影は実は影っぽい丸だったんですね! 普段ゲームしているときは、そこまで見ていなかったので気づきませんでした。すごいですね! 影がないと立体感のない世界になってしまいますし、軽くするために良いアイデアだと思いました。
『Tidy Roll』で一番大変だったことはなんでしょうか?
一番大変だったことですか、ちょっとニッチな話になるのですが広告を入れるタイミングですね…。
アプリのプレイ中に突然広告を出すのはアプリストアの広告表示ルール違反なんですね。
作製当初、他の類似アプリを参考に一定時間アプリを遊ぶと「あと数秒でCMが挟まるよ! 」という表示を出すことで広告を入れるタイミングを想定していました。
それで暫く問題無かったのですが、Googleからステージの途中に広告を出してはいけないと、急に怒られてしまいまして、他のアプリでは同様の実装を行っているのに自分のアプリでは駄目という点、また既に数か月作成しているのに重要なマネタイズが急に難しくされた点がとても悩み大変でした!!!
数か月ゲームを作成した後でも、いきなりマネタイズがNGになってしまうことがあるんですね!? マネタイズはゲームの組み立て初期から考えて設計されていると思うので、再設計はすごく大変なことだと思います。 『Tidy Roll』の場合はこの困難をとう乗り越えたのでしょうか?
機転を利かせて困難を乗り越えました! と言いたいところですが、どうしようもないこともあります。 元々初回の広告テストからCPIが増加傾向にあったのも重なって、このアプリの全世界向けのリリースは諦めることとなりました!
わあ、そうだったんですね…! なかなか厳しいこともありますね。でも、Kimichanが作った『Tidy Roll』は音や掃除する楽しさが詰まったとてもリラックスできる素敵なゲームです! ぜひ皆さんもプレイしてね!! 最後に一番の推しポイントをお願いします。
一番の押しポイントはゴミを集めたときの端末の振動です! ぽこぽこ動くのがとても楽しいので、是非宜しくお願いします!