こんにちは! エウレカブログです!🎮✨
『アングリーバード』や『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』といった、世界的なメガヒットIPを擁するRovio(ロビオ) / セガ。 彼らは、いかにして、移り変わりの激しいモバイルゲーム市場で、長く愛され続ける「ブランド」を築き上げてきたのでしょうか?
先日、Rovioのルイス・デ・ラ・カマラ氏が、Geeklabとの対談で、ATT(App Tracking Transparency)アップデート以降の、厳しい市場環境を生き抜くための、非常に興味深い「4つの教訓」を語っていました。 今回は、この対談から見えてきた、これからのゲーム開発に、絶対に欠かせない「ブランド力」と「コミュニティの信頼」について、私たちなりの考察を交えて、深掘りしてみたいと思います!👇
教訓①:「ATT後のアトリビューション」は、まだ“進化中”である
まず、私たち開発者が直面している、最大の課題から。 ATT(※Appleによる、トラッキング許可の仕組み)が登場した時、業界全体が「これからはSKAN(※Appleの計測規格)だ!」と、一斉にそちらへ向かいました。
しかし、ルイス氏によれば、「今にして思えば、そこまで傾倒したのは間違いだったかもしれない」とのこと。 結果として、SKANに抵抗した他の広告ネットワークが急成長し、今や、状況は一変しています。 「有料顧客(課金ユーザー)が、どこから来たかを把握するのは、かなり容易になった。しかし、オーガニック(自然流入)の側面については、まだ解明すべきことが多い」 彼のこの言葉は、私たち開発者が、今まさに感じている“リアル”な実感と、全く同じです。
教訓②:「ブランド」は、短期的な“コスト”ではなく、未来の“需要”を創る“投資”である
私たちモバイルゲームのマーケティングは、どうしても、「いくら広告費を使って(投資)、いくら回収できたか(ROI)」という、短期的な“刈り取り”ばかりに、目が行きがちです。
しかし、ルイス氏は、「強力なブランドがあれば、需要を獲得するだけでなく、“未来の需要”を創造できる」と断言します。 彼は、Supercellを例に挙げ、「たとえDAU(デイリーアクティブユーザー)が落ち込んでも、強力なコミュニティとブランド力があれば、新機能一つで、再びユーザーを熱狂させることができる」と。 「ブランド構築」は、コスト(費用)ではなく、長期的な需要を生み出すための「投資」である。この視点の転換こそが、今、求められているのです。
教訓③:広告は、「ゲームそのもの」である必要はない。だが、「動機」と一致させる必要がある
「ゲームプレイと、全然違うじゃん!」 いわゆる「誤解を招く広告(Misleading Ads)」、皆さんも、一度は目にしたことがありますよね?
しかし、ルイス氏によれば、ゲームプレイと全く同じでなくても、非常に高いパフォーマンスを発揮する広告がある、と言います。 なぜか? それは、その広告が、ゲームプレイと同じ「動機」を、刺激しているからです。 「プレイヤーは、自分が賢く、挑戦的で、進歩していると感じたい」 その“動機”さえ満たせば、広告は、必ずしもゲームプレイを、文字通りに再現する必要はないのです。

彼は、それをマクドナルドのCMに例えます。 「CMに出てくるハンバーガーは、塗装されて、接着されている。食べられない。でも、彼らは“体験”を売っているんだ」 なんと、示唆に富んだ言葉でしょうか…!

教訓④:コミュニティの「信頼」こそが、真の“ブランド通貨”である
そして、最後の教訓。 『ソニック』のような、象徴的なIPを扱う上で、最も重要なこと。それは、コミュニティ(ファン)の「信頼」です。
熱心なファンは、情熱的で、声が大きく、ブランドイメージを逸脱したと感じれば、すぐに反発します。 「彼らを満足させ続ける一番の方法は、彼らが本当に大切に思っていることを、誠実さと情熱を持って、十分に提供すること。そうすれば、あなたが何か新しいことを試しても、彼らは、もっと寛容になる」
彼は、『ソニックランブル』の失敗談を例に挙げます。 「KPI(重要業績評価指標)が未達なのに、先に発売日を約束してしまった」 一度目の延期は、ファンも寛容でした。しかし、二度目の延期で、彼らはひどく怒った、と。 そこから得た教訓は、「ゲームは、カレンダーが許す時ではなく、ゲームが“完成”した時に、発売するべきだ」という、シンプルな真実でした。

エウレカ的視点💡:「信頼残高」を、いかにして積み上げるか
私たちゲーム開発者も、ルイス氏の言葉に、深く共感します。 特に、「コミュニティの信頼」の話は、銀行の「預金残高」に、非常によく似ています。
日頃から、プレイヤーの声に耳を傾け、誠実なアップデートを繰り返し、彼らが愛する世界観を守り抜く。 そうやって、コツコツと「信頼残高」を積み上げていく。 その“残高”が、十分にあるからこそ、「発売延期」や「新しい挑戦(課金システムなど)」といった、一時的に“残高”を引き出すような行為をしても、プレイヤーは、私たちを信じて、待っていてくれるのです。

「短期的なROI」を追い求めて、信頼を失うのは、簡単です。 しかし、本当に長く愛されるゲームを創るためには、「信頼」という、目に見えない資産を、いかにして築き上げるか。それこそが、これからの時代、最も重要な戦略になるのだと、私たちは確信しています。
まとめ:「信頼」こそが、長期的な“ROI”を生む✨
Rovio社が語る、ATT後の世界で、ゲームを成功させるための4つの教訓。いかがでしたか?
- 「アトリビューション」は、まだ進化中。一つの正解に、固執するな!
- 「ブランド」は、未来の需要を創る、“投資”である!
- 「広告」は、ゲームの“体験(動機)”と、一致させろ!
- 「コミュニティの信頼」こそが、最強の“通貨”である!
ツールや、戦術は、時代と共に変わっていきます。 しかし、プレイヤーを尊重し、信頼を築き、短期的な利益に囚われずに、長期的な視点を持つ。 そんな、普遍的な“基本”こそが、これからも、ずっと変わらない、成功の鍵なのです。



















